第282号(2011.3.10)
メタボ退治?!
 このままいったらいったいどれほど積もるのだろうとちょっと恐怖すら覚えた雪ですが、幸いにも2月は気温は平年並みながらも雪があまり降らず、ほっとひと息をつきました。
 3月に入り、いよいよ春近しかと思ったのですが、今年の冬はそうそう楽をさせてくれないようです。6日からの週間天気予報によると今後一週間も毎日雪マーク。雪がだんだん解けて消えていくどころか、だんだん増えていきそうな気配に、さすがにうんざりしています。6日現在、約130cmの積雪です。
 でも、今年の大雪、私にとって悪いことばかりじゃありませんでした。じつは去年の暮れ、トイレの便器に腰掛けていたときのこと、忘年会やら何やらですっかりふくれてしまった腹を何気なく指で突っついたら、なんと、突っついたところを中心として外側に腹の皮が波打って広がっていくではありませんか! これは面白い! と我を忘れてしばし遊んでいたのですが、ハタと、いやいやこんなことをしている場合じゃないとメジャーで腹回りを測ってみました。なんと、85cm。これじゃあ、メタボ検診でひっかかってしまうではありませんか。
 まあ、30年近くも腹を放し飼いにしてきたわけですから無理もない話なのですけど、ここはひとまず、腹を引っ込めようと思い立ちました。
 とはいっても頑張ることが大嫌いという自分の性格上、まるで修行僧のようなウォーキングやジョギングなど、ぜったい無理だということはやる前からわかっています。さてさて、楽をして腹を引っ込ませる何かいい方法は無いものかとネットをあれこれと検索していたら、なんとあったんですよ、これが! その方法はドローイン。
 12月末から試してみたんですが、今年の大雪の連日の除雪作業とも相まって、二か月半で何と腹回りが12cmも減り、現在73cm。お陰ですっかり履けなくなっていた昔のズボンが楽々と履けるようになりました。
 そんなわけで、今回の富田通信は酒の話をうっちゃって、「ドローイン」について書いてみたいと思います。

ドローインの方法
 ドローインとは、中に向かって引き込むというほどの意味だそうです。つまり、サイズの小さいズボンを無理して履くときのように、お腹を30秒間、ギュッと引っ込ませるだけの運動です。
 どうです? 簡単でしょう? たったこれだけで信じられないくらい腹が引っ込むのです。えっ? 信じられない? 私も最初はそうでした。でも、引っ込むにはそれなりの理由があったのです。
 お腹は腹横筋、腹斜筋、腹直筋、脊柱起立筋、腸腰筋、僧帽筋、広背筋など多くの筋肉によって囲まれています。お腹を引っ込ませるという運動はこれらたくさんの筋肉をすべて使って行なわれるのです。ということは、お腹をギュッと引っ込ませさえすれば、これらの筋肉群を効率よく鍛えることができるということになります。
 さらに、やってみてわかったのですが、ドローインは腰痛予防効果がかなり高いのです。例年、屋根の雪下ろしをすると腰が痛くなるのですが、今年はあれほどの雪にもかかわらず、腰が痛くなることはありませんでした。不思議に思って調べてみたら、なんとドローインはリハビリテーションで腰痛の予防と改善に役立つ方法として取り入れられていたんです。これは、ドローインによって腹回りの筋肉が鍛えられ、今まで背骨にかかっていた負担を背中の筋肉と腹の筋肉に分散させられる結果、腰椎にかかる負荷が減るためなんだそうです。
 では、実際にドローインをどうするのか、書いてみましょう。
1.まず、背筋をまっすぐにのばし、おしりの穴を締める感じで立ちます。
2.次に、肩を後ろに引くように意識します。
3.へそを中心にお腹全体を背中にくっつけるような意識で思いっきり引っ込めます。
4.そのまま30秒間引っ込め続けます。ただし、呼吸を止めてはいけません。
 最初はなかなか呼吸がしづらいかもしれません。これは、腹を引っ込めることにより内臓が圧迫され上下方向に逃げようとして横隔膜から肺にかけてを圧迫するためです。でも、これは最初のうちだけで内臓は次第に元の位置にもどり楽に呼吸が出来るようになります。
 このように楽に呼吸できるようになればしめたもので、そのうち、腹回りの筋肉群を意識して動かせるようになり、座ってテレビを見ながら、あるいは歩いているとき、あるいは階段を上っているとき、とにかく気づいたときにドローインが出来るようになります。ネットで調べたところによると、ドローインをしながら歩くと、40%もカロリーを多く消費するそうです。
 で、一番肝心なことは、けっして無理をしないことです。特に慣れないうちは方法がまずくて、背中や腰の筋肉を痛めがちになります。痛みが来たらすぐにドローインをやめ、休んで下さい。怪我をしたら元も子もありません。メタボが気になる方は試してみる価値があると思います。乾杯!



商  品  紹  介
        出羽桜 しぼりたて生原酒
             『純米大吟醸 愛山(あいやま)』
 「純米大吟醸 愛山」は市販純米酒の品評会「第2回 純米酒大賞2010」にて、最高賞「純米酒大賞」を受賞しました。一昨年の「純米吟醸 雄町」の受賞に引き続き、2年連続の受賞です。
 受賞を記念し、「しぼりたて生原酒 愛山」が発売されました。ぜひご賞味下さい。
  内容 原料米:愛山100% 精米歩合:45% 度数:17%
     日本酒度:+3 酸度:1.5 酵母:山形酵母
                   500ml 1700円
上喜元 純米吟醸 無濾過生原酒『仕込み33号 渾身』
 幻の酒米『白玉』を使用した、上喜元渾身の純米吟醸酒です。旨み・酸味・香り・味わい、全てが調和した、今期も蔵屈指の一本に仕上がりました。
 今年もこの味わいを無濾過生原酒でそのままお届けします。
  内容 原料米:麹米 山田錦 掛米 白玉 精米歩合:55%
     度数:16〜17% 酒度:+3 酸度:1.4 酵母:自社酵母
                    1.8L 2730円



……… 編 集 後 記 ………
○裏庭の雪は屋根から下ろした雪もあって、まだ2メートルをはるかに超えています。新庄の今年の桜の開花予想は4月20日ころだそうですが、なんだか今の状態を考えると、その頃までに雪が解けて無くなっているのかなぁと、ちょっと不安になります。
○去年は猛暑による影響で米の作柄があまりよくありませんでした。で、当然、酒米も影響を受けたのですが、続々と発売される県内の各蔵元の新酒を試してみた限り、作柄の悪さの影響はほとんどなく、とっても美味しい酒に仕上がっていました。さすが全国トップレベルの酒造技術ですね。
○最近、ちょっと料理をするようになりました。今までも自分が釣った魚は自分で捌いていたのですが、今回は肉料理。メタボ対策にどうせならカロリーの低い鶏肉を使った料理をということで、鶏肉のトマトソース煮を覚えました。自分でいうのも何ですが、家族に大好評です。

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