第252号(2008.9.10)
酔っぱらいジョークW
 新庄祭り直前から一気に秋本番のような気候になり、山車つくり最後の追い込みではジャンパーを着て作業をしていたのですが、9月に入ったとたん連日梅雨末期のような居たたまれない蒸し暑い日が続いています。
 この時期はただでさえ山車制作疲れでぐったりしているのに、この気温の急激な変化について行けず、夏バテ状態がまだまだ続いています。
 ってなわけで、今回の富田通信はジョークで疲れを吹っ飛ばしてもらおうってんで、角川文庫『ポケット・ジョーク 酔っぱらい編』より抜き書きしてみました。

わからない
 バーで大学時代の同窓生が何十年ぶりかでばったり出会った。やあ、やあというわけでお互いにさしさわりのない話をかわしたあと、ひとりが、突然時間が遅いのに気がついたふりをして言った。
「おや、こんな時間か、ところできみの奥さんはこんなに遅くなっても何もいわないのかい」
「いや、ぼくは結婚してないんだ」相手が答えた。
「エッ、結婚してないのか」男はびっくりして叫んだ。「それならどうして、こんな遅くまでこんなところに居るんだ」

ここは雨
 酔っぱらいがやっと家にたどり着いた。手さぐりだったのでフロ場に入ってしまい、シャワーの栓をひねってしまった。すごい音がしてカミさんが眼を覚ました。
 亭主がフロ場を目茶苦茶にしているのをみて、カミさんは猛烈に怒った。彼女は怒りにまかせて彼が如何にだらしないか、過去、現在、さらには未来にまでわたって激しくいいつのった。
「そのとおりだよおまえ」酔っぱらいは機嫌をとるようにいった。「全くおまえのいうとおりだ。だけど頼むから家へ入れてくれないか。ひどく雨が降っているんだよ」

酔いはどこでわかるか
 ある晴れた日曜日の午後、年とったドイツ人と末っ子の息子が村の居酒屋にすわっていた。父親は豪快にビールをあおりながら節度ある酒の飲み方について講釈していた。
「絶対飲み過ぎてはいかん。紳士はちょうどよいところでやめるもんだ。酔っぱらうなんて紳士の面汚しだ」
「はい、お父さん。でもちょうどよいかどうかはどうすれば分かるんですか?」
 老人は店のすみを指さして言った。
「あそこにふたりの男がすわっているだろ。あれが四人に見えたら、おまえは酔っぱらっているってことだ」
 少年は長い間じっと指先の示す方向を見つめていたが、終わりに、困惑した様子で言った。
「で、でも、お父さん、あのすみにはひとりしかすわっていないんですが・・・」

それがわからぬ
 ひどく酔っぱらった田舎紳士が、回転ドアに手こずっていた。何度やっても、ぐるっとまわってまたもとの通りへ出てしまうのだ。田舎紳士は困りはてたようすでドアをみつめた。
 そこへひとりの男がやってきて、ドアを押してなかへ入った。そして入れかわりに若い女性が出てきた。
 酔っぱらった紳士は眼をみはった。
「これはすごいトリックだぞ」紳士はつぶやいた。「だが、あの男は着ているものをどうしてしまったのかな。それがわからん」

酒のほうがまし
 友だちがジョージにいった。
「ジョージ、きみはこのごろ耳がひどく遠くなったんだって?」
 ジョージが答えた。
「そうなんだ。それで医者に診てもらったのさ」
「なんていってた」
「医者のやつ、酒を止めなければ郵便ポスト同様のツンボになるだろうっていいやがるんだ」
「それで止めるつもりなのかい」
「いや、やってはみたんだがね。結局、また飲むことにしたよ。だってね、世間のことを聞いているよりも、酒を飲んでるほうがはるかにいいからね」



商  品  紹  介
出羽桜 『桜花吟醸酒 山田錦』
 今年も山田錦100%のプレミアム桜花吟醸酒が発売されました。
 桜花吟醸酒の華やかな香りに加え、山田錦由来の奥行きのある深い味わいが楽しめます。火入れ作業はお燗の要領で瓶火入れしており、「秋あがり」のまろやかな熟成をお楽しみいただけます。
 例年同様、今年もこの時期だけの出荷です。
  内容 日本酒度:+5  酸度:1.4  アルコール度:16度〜17度
     原料米:山田錦100%  精米歩合:50%  酵母:小川酵母
                    1.8L 3045円
                     720ml  1525円
東光 『純米吟醸 ひやおろし』
 今年の『純米吟醸 ひやおろし』は原料米に出羽の里を使い、秋の熟成をねらって酸度を高めに仕込みました。春先にはちょっときつめだった酸も落ち着き、旨みの乗った酒に仕上がりました。
 数量限定につき、お早めにお求めください。(入荷予定日 9月中旬)
  内容 原料米:出羽の里100%  精米歩合:60%
     日本酒度:−4  酸度:1.7  アルコール度:15度〜16度
                    1.8L 2730円
                     720ml  1365円
『東光』 特別頒布会
 頒布期間 平成20年10月より平成21年1月まで4回
 会  費 吟醸酒コース 1回 3150円(毎回720ml×2種類)
       内容(10月:熟成大吟醸・純米吟醸ひやおろし 11月:熟成
        純米吟醸・純米吟醸 12月:吟醸酒・純米吟醸 1月:しぼ
        りたて純米吟醸・吟醸酒)
      特別酒コース 1回 3990円(毎回1.8L×2種類)
       内容(10月:純米酒・特別本醸造ひやおろし 11月:純米酒
        ・からくち吟醸酒 12月:純米酒・特別本醸造燗酒 1月:
        うすにごり純米生酒・本醸造うまくち)
 申込締切 平成20年9月末日
※発送の場合は別に送料が掛かりますのでご了承ください。




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