第246号(2008.3.10)
日本酒好感度No.1の県は?
 三月、さんがつ、何とも良い響きですね。寒くて厳しい冬、中でも雪の脅威からもうじき解放されるという安堵感は何ともいえず心を浮き立たせます。
 まだ、田んぼは80cmを超える雪に覆われていますが、それでもこれまでほとんど見ることがなかった青空が雲間から顔をのぞかせる時間が増えてきました。光の強さに春の気配を確実に感じます。ああ、ほんとうに春が待ち遠しい・・・。
 ところでこの前、日本酒関連の情報を発信している株式会社フルネットが行なった「日本酒好感度調査」で山形県が1位に選ばれたというたいへん嬉しいニュースが飛び込んできました。
 そこで今回の富田通信はこの調査結果をお知らせします。

日本酒好感度No.1の県は?
 株式会社フルネットは東京の名酒居酒屋300店を対象に「日本酒好感度No.1の都道府県はどこか?」というアンケートを採りました。アンケートの実施期間は2008年1月15日から2008年2月15日の間で、各店に日本酒に好感度の持てる都道府県を二つ選んでもらうというものです。
 有効投票は67通あり、その結果は以下になります。

1位 山形県 36票
2位 静岡県 26票
3位 新潟県 10票
4位 福島県 9票
5位 石川県 8票
広島県 8票
7位 長野県 6票
福井県 6票
9位 秋田県 4票
島根県 4票
11位 青森県 3票
山口県 3票
高知県 3票
14位 栃木県 2票
15位 宮城県 1票
茨城県 1票
滋賀県 1票
兵庫県 1票
鳥取県 1票
佐賀県 1票

 アンケートの実施が東京の名酒居酒屋ということもあって西日本の得票が低い傾向にあるのは否めませんが、それでも山形県が群を抜いての1位を獲得したことはほんとうに嬉しいことです。
 これも山形県の酒蔵が長年にわたって、「味のある、飲んで旨い日本酒」を追い求め続けてきた姿勢が酒のプロの皆さんに認められた結果だと思います。
 これに慢心することなく、さらに美味しい酒を目指して進んでいって欲しいと心から願っています。



お  知  ら  せ
山形県新酒「歓評会」in 東京
 山形県酒造組合は5年前より全国に先駆け、180蔵余りの全国蔵元様からご協力をいただき、全国新酒鑑評会の前哨戦を行なっております。
 今回、新しい試みで鑑評会出品酒(酒蔵最高の大吟醸酒)を一般の方にも楽しんでいただける企画として、パーティーの要素も取り入れた「歓評会」を、東京にて開催することになりました。
 全国180蔵、真剣勝負、ぜひこの機会にご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

  平成20年4月22日(火)
  「一般公開きき酒」
    ホテルメトロポリタン(池袋) 3F 富士・はくつる
    午後3時〜午後5時
    <入場券> 2000円(先着200名様限定)
  「歓評会」
    ホテルメトロポリタン(池袋) 3F 富士・はくつる
    午後6時30分開場
    午後7時開宴〜午後8時45分
    大吟醸出品酒飲み比べ(立食パーティー)
     出品予定蔵/山形県内全蔵元、東北・新潟蔵元、
            北海道から九州までの友情出品蔵元
    <入場券> 7000円(先着500名様限定)

お申込方法
  住所、氏名、年齢、性別、電話番号、参加人数をご記入の上、下記までFAX  で送信ください。
お申込先  山形県酒造組合「歓評会」係 FAX 023-631-0903
お申込締切 4月4日(金)
  定員になりしだい締め切らせていただきますのでご了承ください。
お問い合せ先 山形県酒造組合
  TEL 023-641-4050
  FAX 023-631-0903



……… 編 集 後 記 ………
○先月の「名酒を楽しむ集い」の20周年記念はお陰様で大盛況でした。大広間にずらりと並んだ、つたや本店秘蔵の「東海道五十三次」のお膳はまさに圧巻でした。それに栄光冨士さんから無理を言ってお分けいただいた「鑑評会出品酒20年古酒」は流石に加藤常務(現相談役)がしっかりと低温管理していただけあって、ほとんど着色も見られず、堂々とした風格を感じさせる素晴らしい酒になっていました。こういうすごい酒を蔵元にリクエストできるのも「集い」の主催者を長年やってきた役得ですね。これだから「集い」はやめられません。・・・エヘヘ。
○その「名酒を楽しむ集い」で、2年前から独学で吹いている篠笛を披露してきました。といっても、さすがに「集い」が始まってから皆さんの前で披露する度胸は無く、始まる前の準備段階のスタッフの皆さんに聴いていただいたのです。会場の舞台付きの大広間での独奏はほんとうに気持ちよく、スタッフの皆さんからの拍手に、おだてに弱い私はすっかり気をよくしてしまいました。で、調子に乗って、4月に開かれるお客さんの酒の会で篠笛の演奏をすることにしました。多少の不安はありますが、時は春、花見の頃、日本古来の篠笛の音を聞きながら美味しいお酒を飲んでいただけたらと今からワクワクしています。さてと、練習せねば。。。乾杯!

E-mail:tomita@vega.ne.jp ->メール