東北清酒鑑評会

第206号（2004.11.10）

平成16年東北清酒鑑評会優等賞受賞蔵発表

　まだ、一ヶ月半以上残しているんですが、今年はほんとうに天災の多い年ですね。10月には22号、23号と立て続けに台風が上陸し深い爪痕を残しながら上陸回数記録も10に伸ばしました。その台風の被害もまだ収まらない23日、今度は、新潟県中越地方を震度7の激震が襲いました。被害の大きさはとても口では言い表せません。同じ雪国に住むものとして、これから来る冬のことを考えると、ほんとうに心が痛みます。せめて残り一ヶ月半、何事もなく過ぎてくれればいいんですが・・・。
　さて、11月5日に仙台国税局鑑定官室において平成16年東北清酒鑑評会の一般公開があり、出品総数502点（吟醸酒の部351点、純米酒の部151点）の中から選ばれた優等賞の発表がありました。
　以下に優等賞受賞蔵を紹介します。

平成16年東北清酒鑑評会優等賞受賞蔵

【吟醸酒の部】

青森県	菊駒	南部蔵	津軽じょんから	桃川
	菊乃井
秋田県	高清水(本社工場・御所野工場・中仙工場)			新政
	銀鱗	福禄寿	まんさくの花	北鹿
	由利正宗	両関(第一工場・第二工場)		爛漫
	一滴千両	春霞
岩手県	あさ開	南部関	國華の薫
山形県	寿久蔵	出羽桜(本社工場・山形工場)		壷天
	東光	奥羽自慢	くどき上手	初孫
	上喜元	あら玉	十四代
宮城県	勝山	新関	於茂多加男山	墨廼江
	浦霞(本社蔵・矢本蔵)		一ノ蔵	蔵王
	澤乃泉
福島県	花春	会州一	末廣(博士蔵・嘉永蔵)
	榮川	会津中将	宮泉	笹の川
	三春駒	又兵衛	千駒	東豊国
	夢心	会津ほまれ	あだたら菊水	奥の松
	開當男山

【純米酒の部】

青森県	金冠喜久泉	南部蔵	桃川
秋田県	高清水(本社工場・御所野工場・中仙工場)			かまくら	天の戸
	まんさくの花	由利正宗	北鹿	天寿	爛漫
	両関(第一工場・第二工場)		春霞	刈穂	館の井
岩手県	岩手川	廣喜	南部関	南部美人
山形県	出羽桜(本社工場・山形工場)		雅山流	東の麓	竹の露
	初孫(本町蔵・本社蔵)		出羽ノ雪	麓井	あら玉
宮城県	浦霞(矢本蔵・本社蔵)		勝山	新関	墨廼江
	於茂多加男山	一ノ蔵	蔵王	澤乃泉
福島県	末廣(博士蔵・嘉永蔵)		花春	会州一	榮川
	会津中将	曙酒造	豊国酒造	千駒	大和川
	奥の松	開當男山

編　集　後　記

○台風や地震の被災者のことを考えると釣りの話をするのは申し訳ないような気もするのですが、今年のクロダイのヘチ釣りは最悪でした。8月の台風15号、16号で釣場にしている堤防の取り付け道路が壊され、車を遙か手前で降りて、釣場まで往復1時間以上も歩かなくてはならなくなりました。さらに異常気象のせいか、はたまた、こちらの腕が単に悪いのか、ようやくたどり着いた堤防のヘチにエサを落とし込んでも、落とし込んでも、ひとつの当たりすらないのです。釣れないことに慣れている私もさすがにこれにはめげました。来年に期待しましょう。

○来年のことを言うと鬼が笑うそうですが、来年の話をもうひとつ。今年の秋に『富田通信第２巻』を発刊する予定だったのですが、年明けになってしまいました。今年の夏の異常な暑さのため店の看板のアクリル板が変形してしまい、台風で吹き飛ばされてお客さんに怪我でもあったら大変と、看板を新調したのです。マル貧の当方としてはこの出費で、この秋の富田通信第2巻の発刊ができなくなりました。第1巻の発刊の折、大変お世話になった山市くんの勤める印刷会社の協力で原稿の校正はもう終わっていますので、年明けには発刊できると思います。ご予約頂いている皆さんにはほんとうに申し訳ないのですが、なにとぞ、もうしばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

栄光冨士　純米吟醸春陽(しゅんよう)
　　　　　　　　　　１.８Ｌ　３５００円(税込)

上喜元　翁(おきな)
　　　　　　　　　１.８Ｌ　１９９５円(税込)