第171号(2001.12.10)
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平成13年東北清酒鑑評会優等賞発表
11月下旬の山形県の週間天気予報には、思わず苦笑してしまいました。 平成13年東北清酒鑑評会優等賞受賞蔵 【吟醸酒の部】
【純米酒の部】
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吟醸新酒の日 日本には、遙か昔からその年の収穫を神に感謝する祭りがありました。去年11月の富田通信(158号)に書いた新嘗祭(ニイナメサイ)です。 日本で一番最初に米で酒を造ったのはコノハナサクヤ姫(別名カムアダカシツ姫)とされています。『日本書紀』に「狭名田(さなだ)」の「田の稲を以て、天甜酒を醸(か)みて嘗(にいなえ)す、又淳浪田(ぬなた)の稲を用て、飯(いい)を為(かし)きて嘗(にいなえ)す」と記されています。 ニイナエとは、ニイ(新穀)のアエ(饗)の約言です。新嘗は、その年の新穀でつくった御飯と御酒とを神前にお供えした後で、神様と共に食べたり飲んだりする祭で、農耕儀礼のうちでもっとも重要視されていました。この神祭が、宮廷における新嘗会、さらには大嘗会として制度化され、後の新嘗(ニイナメ)祭となり、戦後、勤労感謝の日と名前を変えました。 もっとも、昔は11月23日じゃなく、陰暦11月の中の卯の日に行われていました。この陰暦11月の中の卯の日を「吟醸新酒の日」にして、収穫に感謝したいのです。今年は12月30日になります。 吟醸酒の市場は我々吟醸酒ファンが作り上げました。吟醸新酒の日も我々ファンによって自然発生的にできあがるのが理想です。賛同してくれる人は12月30日に近くの酒屋からお気に入りの吟醸新酒を買って乾杯してください。 それでは、21世紀最初の吟醸新酒の日にむかって、乾杯! |
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