第135(98.12.10)


酔っぱらいジョークII

 11月18日午前4時、前日の天気予報でほとんど絶望的とは分かっていたんですが、しし座流星群なるものがひょっとして見られるかもしれないと、しし座があるという東の空を見てみました。

 案の定、曇っていて流星群を見ることはできませんでしたが、代わりにまっ白な雪が舞い降りていました。今年の初雪でした・・・。

 さて、12月、世の中不況のまっただ中、富田酒店にいたってはどん底をはいずり回っています。なぁ〜んて愚痴を言っても始まりませんので、今回の富田通信は角川文庫の「ポケット・ジョーク酔っぱらい編」から抜粋して笑いをお届けしましょう。

善は急げ

「おい聞いたか?」と酒場で飲んでいたベイリーが隣のハガチーに言った。「マクドナルドの奴があんまり飲みすぎるもんで、かみさんが愛想をつかして逃げちまったとよ」
 聞いたハガチーはすぐに叫んだ。
「バーテン、ウイスキーのビール割り、大ジョッキで5杯、ここに並べてくれ。さあ、飲むぞ」


酒の定義

「きみなら酒をどう定義する」バーでふたりの男が話している。
「ほとんどあらゆるものを備えているすぐれた液体、ただし秘密を除く」

酒を飲むと

 サムがガールフレンドのジーンにいった。
「酒を飲むときみはとてもきれいだよ」
 ジーンが不思議そうにいった。
「でもわたし、お酒なんて飲んだことないわ」
「知ってるよ、でもぼくが飲んでいる」

距離

 ある年の元日の列車に酔っぱらいがひとり乗っていた。車掌が通りかかると、袖をつかみ質問した。
「ワシントンからフィラデルフィアまで何マイルあるかね?」

 車掌が答えると酔っぱらいは黙った。しばらくしてまた車掌が通りかかった。すると酔っぱらいはまた、袖をつかまえてたずねた。
「フィラデルフィアからワシントンまでは何マイルあるかね?」

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 車掌は、今度はじろっと酔っぱらいを見て冷たく言った。
「お客さんあんた、どういうつもりです。このわたしをからかおうというんですか? さっき教えてあげたでしょう。ワシントンからフィラデルフィアもフィラデルフィアからワシントンも同じ距離に決まってますよ」

 酔っぱらいは、とろんとした目をあげて言った。「そうかな? そんなはずはないぞ。考えてみろ、クリスマスから新年までたった一週間しかないのに、新年からクリスマスまでの長さといったら気が遠くなるほどあるぜ」

そんなことはしたくない
 丘の上のホテルに住んでいるある男、このごろ彼の上等のバーボンウイスキーがめだって減っていくのに気付いた。そこで、ビンに鉛筆で印をつけてから、出かけることにした。
 その夜、帰ってくると、部屋付きの女中からの書き置きがあった。
 そこには───  「どうか、ビンに鉛筆で印をつけるようなことはやめていただけませんか。こんな上等なウイスキーを水で割ったりしたくはありませんので」


奇 跡
 北アイルランドの田舎の老婦人が海外旅行から帰ってきた。税関で、なにか申告しなければならないようなものはないかどうかきかれた。
「なにもありませんわ」
「そのビンはなんですか」
「あらこれ、聖水ですわ。ごぞんじでしょ。すべての病気を治すというフランスの奇跡の泉、ルルドの聖水なんですのよ」
 税関吏がビンの栓をぬいた。
「オランダのジンじゃありませんか」税関吏がいった。
「ああ神さま」
その老婦人が天をみあげて叫んだ。
「何という奇跡でしょう」

 

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… 商 品 紹 介 …

出羽桜・新酒しぼりたて

「桜花吟醸酒本生」 1.8L 2,700円
         720ml 1,320円(税別)

「春の淡雪」    1.8L 2,215円
         720ml 1,020円(税別)
「一耕本生」    1.8L 2,575円
         720ml 1,225円(税別)

の新酒しぼりたてが今年も発売されます。価格は同じです。
 香気成分や炭酸ガスをたっぷりと含んだ生気あふれる味わい、爽やかな粗削りの青春の装いをぜひご賞味下さい。

入荷予定:12月中旬〜下旬





… 商 品 紹 介 …

鯉川・純米大吟醸生原酒「阿部亀治」
 漫画「夏子の酒」ですっかり有名になった幻の酒米「亀の尾」。その亀の尾の発見者である阿部亀治翁は山形県余目町の人です。阿部家では、現在でも「亀の尾」の原種保存のため、余目町にある先祖代々の田圃で栽培しております。
 純米大吟醸生原酒「阿部亀治」は余目の鯉川酒造が阿部家より種籾を譲り受け、昭和56年から復活栽培した米で醸した酒です。
 たっぷりと味の乗った大変おいしいお酒です。ただし、入荷数量がわずかなため品切れの際はご容赦下さい。

500ml 2,571円(税別)


… 商 品 紹 介 …

朝日川・純米大吟醸「米寿」
 山形県河北町谷地というところにある朝日川酒造。月山の万年雪を源とする仕込み水で醸された酒は、実に魅力的な香りと切れの大吟醸になりました。ぜひ、お試し下さい。

720ml 2,233円(税別)




… 商 品 紹 介 …

初孫・吟醸初しぼり「雪色ぽえむセット」
 酒蔵の軒先に真新しい杉玉(さかばやし)がつるされる頃、蔵の中には新酒の芳醇な香りがたちこめます。
 「雪色ぽえむ」は爽やかな香りと新鮮な味わいの吟醸初しぼりです。

720ml×2本 3,000円(税別)





編 集 後 記
○不況の中、今年もどうにか富田通信を書き続けることができました。ほんとうに有り難うございました。皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

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