晴れて暖かい日に、雨垂れ音がしなくなりました。田圃はまだ一面の白ですが、屋根の雪はすっかり消えました。春の息づかいが微かに感じられる今日この頃です。 3月から4月にかけて、歓送迎会やらなにやらで酒を飲む機会が増えますよね。そこで今回の富田通信は日本酒と健康について、日本酒造組合中央会発行の「日本酒読本」より拾ってみました。 「飲むときには蛋白質やビタミンを取れ」というのは、なぜですか? アルコールのほとんどは肝臓が分解してくれます。アルコールをたくさん飲めば、アルコール脱水素酵素などのアルコールの代謝にかかわる酵素が消耗されます。この酵素系を補うためには蛋白質やビタミンが必要になるわけです。従って、蛋白質やビタミンが不足している状態では、この酵素の働きは弱ってしまうことになります。これらを取らずに飲めば肝臓の負担を大きくしてしまうのです。 |
「適量飲酒は心臓病の予防になる」と聞いたが、本当なんだろうか? この理由としては、お酒を飲むことで善玉のコレステロールが増え、動脈硬化が抑制される、というのが疫学的な定説です。コレステロールに悪玉と善玉があることはよく知られるようになりましたが、善玉が増えることで、血管の壁に溜まった余分なコレステロールを肝臓に運び、分解・代謝し、動脈硬化を防いでくれるということなのです。他に私の研究では、飲酒量が日本酒で毎日二合程度なら、まずアルコール性の心筋症の心配はありません。おいしいお酒は、心と体の強い味方。楽しく長い付き合いをいたしましょう。 「日本酒には制ガン効果がある」って、本当なんだろうか? | |
糖尿病という病気は、血液中の糖分をエネルギーに変える働きをするインスリンというホルモンが不足するために、摂取した糖分が有効に利用されずに血液中に増えてしまう病気です。遺伝のほかに、食べ過ぎや運動不足による肥満、ストレスがきっかけとなって発病し、放置すると恐ろしい合併症が出現します。日本では最近患者数が急激に増加しており、特に40歳以上の人は精密検査で一割程度見つかります。 |
糖尿病の予防には、なによりも、一日に取る食べ物その他の総摂取カロリーの抑制と適度な運動が必要です。それらに注意し、おいしいお酒を飲みましょう。 アレ? ひょっとして、酒飲みの弁解で書いたんじゃない、な〜んて思ってません? あたしゃ、そんなことはしませんです、はい。これは、お医者様がおっしゃったんですから・・・。よ〜し今夜は心臓のために・・・エヘヘ。
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