明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 今年の新庄は十数年振りで、雪の無いお正月を迎えました。このままいくかと思ったら、2日は雨、3日は昼から猛烈な吹雪、あっという間に積雪40センチ程になりました。・・・やっぱり甘くなかった。それでも、例年に比べれば暖かいのか、現在の積雪は20センチ程です。 |
前置きがすっかり長くなりましたが、今回の富田通信はこのことについて考えてみたいと思います。 囲い込み現象 どうしてなんでしょう。理由の一つに吟醸酒が世の中に認知されて、吟醸酒を造る酒蔵が増えたことが挙げられると思います。 | |
つまり、吟醸酒に対して惚れ込みや感動よりも、商品としての経済的価値を優先する人達です。そして、囲い込みは彼らが考えました。囲い込みに参加する蔵元、卸屋、小売店は見事にその利害が一致しています。蔵元は自分の造った吟醸酒を確実に買ってもらえるわけですし、卸屋・小売店は自分のとこでしか扱っていない商品として、他の店に対して差別化できるわけですから・・・。 彼らはマスコミを使ってその酒を宣伝し、マスコミもまた、これだけ物余りの時代にそこでしか買えない商品は珍しいってんで取り上げました。 かくして、「この酒、うちでしか無いよ」が大手を振って罷り通るようになりました。 |
商売のやり方、人の生き方は様々ですから、このような売り方があってもいいと思うのですが、吟醸酒が品質競争を離れ、手に入らないということが絶対的価値を持つ、そんな世界にだけはなって欲しくないと思うのです。 ちなみに当店は造り酒屋じゃありませんので、美味い酒はあっても当店でし か無い酒はございません。・・・乾杯。 もうひとつの『吟功績賞』 去年の暮れ、大阪のTさんから宅急便が届きました。彼女は私が富田通信を15号でもう止めようと思い悩んでいた時に、私を励ましてくれて、富田通信を続ける気力を与えてくれた恩人です。 | |
あまりにも思いがけない贈り物に目頭が熱くなりました。去年11月15日に頂いた第3回『吟功績賞』に優るとも劣らない、いや、それ以上の贈り物でした・・・。色紙に書いてあるTさんの言葉を紹介させて頂きます。 |
・・・お礼を言わなければならないのは私です。私こそ、Tさん始め多くの方々から、生きる力を与えてもらっているのです。本当に、本当に、ありがとうございます。
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