新庄は4月に入って5日間、雪。土曜日からはさすがに雪も降らなくなりましたが、気温は低いままです。田圃はまだまだ白い部分が圧倒的に多く、子供たちが歩くスキーとやらを楽しんでおります。お花見は何時のことやら・・・。 |
いい蒸米を作るためには、強い蒸気が必要です。そのためにコシキ穴の径が決められました。今度はその穴から出てきた強い蒸気を平均に米に回さなければなりません。どのようにしたらよいのでしょうか? 杜氏たちは必死で蒸気を導く方法を考えました。そして出来上がったのが、コマと呼ばれる蒸気分流機なのです。 コマは杜氏たちの手作りで、その形は秘中の秘とされました。樫の木を輪切りにし、それに蒸気を導く溝をつける。溝では駄目だ、くり抜いた穴の方がいいだろう。底部で蒸気が渦を巻くように広げたい。それには穴を渦巻き状に放射方向につける。放射状の穴に蝸旋を切る・・・これでは、そう簡単に人に見せるわけにはいきません。酒造りが終わって里に帰る時、杜氏がコマを懐にしまって持ち帰ったというのもうなずけます。 | |
人を出し抜く、あの抜け駆けではありません。米を蒸す方法です。先程説明したコマの上に、コマの置いてある部分が空間になるようにサナと呼ばれるスノコを置きます。その上に布を敷き、その上に米を張り込みます。その、米の張り込む方法にぬけ掛け法といわれる方法があります。コシキに米を入れる時の方法で、コシキの仕組みとは直接関係ありませんが、コシキにふれたついでに書いてみました。 余談ですが、こうして蒸しあがった米を杜氏さんに頼んでひとつまみ分けてもらって、掌に乗せ、ギュッとひねり潰すと餅のようになります。これを「ひねり餅」といいますが、このひねり餅、こしがあって本当に美味しいですよ。 |
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