今年の新庄は、20数年前の雪の多かった昔に返ったよう。5日間も吹雪が続き、積雪も一時150センチを越えました。屋根の雪下ろしで手のマメは潰れ、その下にさらにマメが出来ました。毎日、雪に遊ばれております・・・。 さてこの度、原料米・酵母・麹菌・水がすべて山形産という、純正山形酒、DEWA33の発表会が1月18日、山形のメトロポリタンでありました。私も参加しましたので、その時のことをおりまぜながら『DEWA33』を紹介したいと思います。 DEWA33とは、日本酒の4大原料つまり米・麹菌・酵母・水のすべてが山形オリジナルの純米吟醸酒です。現在30の蔵元が造っていますが、年内にあと13社が参加します。出来た酒は、審査委員会にかけられ、合格した酒だけが、DEWA33と名乗ることができます。 1月18日の発表会には、25社の酒が出品されました。すべてを味わってきましたが全体的な印象は、香りが高く、やさしく、巾のある素晴らしい純米吟醸酒でした。もちろん、蔵ごとの特徴はしっかりとあって、けっしてどの蔵元の酒を飲んでも金太郎飴ということはありませんでした。さすが、山形ですね。それに、何より値段が安い。この値段で採算が合うのかしらんと、ひとごとながら心配になります。 |
それでは以下に米等について簡単に説明します。
DEWAは「出羽」、33は「山々」または「燦々」に由来します。 | |
日本酒の品質に大きく影響を及ぼす麹菌も、山形県工業技術センターが麹菌メーカーと共同で開発しました。この麹菌は山形オリジナル麹菌「オリーゼ山形」と名付けられ、巾のある酒を造るのに大きな役割をにないます。
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それでは、素晴らしい純米吟醸酒、DEWA33の誕生に乾杯。 『下戸ではありますが』 井上ひさし 「日本酒の4大原料とは米・水・麹菌・酵母のことだ───ぐらいは、いくら下戸の僕でも知っている。しかしこの4大原料を山形県内産だけで賄った吟醸酒ができた、それも11年の歳月をかけて───と聞いて心ときめくものがあった。県内には数多(あまた)の秀峰があり、そこに降った雨や水を海へ導く幾筋もの清流があり、それらの流れが質のよい米を育てていることを僕は知っている。この酒を一度(ひとたび)口に含むならば、山形の山と川と田が一挙に口中によみがえるはず。 よし、これからは酒呑みになろうか。僕はいま、そう考えているところだ。」 | |
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