11月2日、新庄に初雪が降りました。富田通信を書いている今も、窓に冷たい雨が吹きつけています。天気予報では今夜は吹雪になるそうです。いよいよ冬将軍が間近に迫ってきました。 国産が当たり前だった清酒にも国際化の波が押し寄せ、安い原料米を利用した韓国、中国、米国産などの輸入が相次いでいる。価格破壊が進む中、「数年以内にブレンド用を含めて半分以上は外国産が占めるようになる」(流通業者)との見方も出ており、中小メーカーの多い国内業界は「国内のコメがもっと安くならないと、日本酒が日本酒でなくなる」(日本酒造組合中央会)と危機感を募らせている。 清酒の輸入は、円高の進行もあって昨年が前年比3倍の839kl、今年1〜9月が前年同期比3. 3倍の1509klと急増。コストが安いだけでなく、日本の醸造技術や設備などを導入して品質も向上しているといわれ、今後、オーストラリア、タイ、ベトナム、ミャンマー産などの登場も予想されている。 |
酒10%をブレンドして「百済鷹」を販売している鷹正宗(福岡県久留米市)は、年末までに2,000klの輸入を予定。希望小売価格は1.8L980円〜1,280円で「同等クラスの国産純米酒に比べ約半値だが、味、香りともに遜色はない。これからは清酒も国際化の時代」と輸入販売の増加に期待している。 以上が記事の写しです。皆さんはこの記事をどう読まれましたか? 確かにここに書いてあることが本当だったら素晴らしいことですよね。なにせ旨くて安い酒が飲めるのですから。ですが本当にそうでしょうか? 私には大手商社や大手スーパーの国民無視の金儲け至上主義の影がちらついて仕様がないのです。 去年でしたか、価格破壊と消費者の味方をモットーとする某食品大手スーパーが「旨くて安い」200円台のスペインワインを輸入販売しました。今も売られていると思います。実はこのワイン、スペイン国内では市場に出回ってはいないのです。つまりワインとして売られていないのです。では何かと言うと食品加工用なんですよ。そんな代物を消費者が知らないことをいいことにして「消費者の味方」を装って売っているのです。まったく馬鹿にした話です。 | |
昨年の猛暑と水不足。水が儲かるってんで、大手商社、スーパーが一斉にミネラルウォーターの輸入を始めました。現地視察もしないで! 皆さんご存じかと思いますが、ヨーロッパやオーストラリア、アメリカなどは日本と比べて遙かに湿度が低いのです。現地ではお粥を炊いて一週間そのままにしてもカビが生えないというくらいカビの発生は少ないのです。したがって日本と比べて雑な瓶詰めでも、同国内を流通する分にはカビの問題などは生じないのです。 本来であれば、そのような商品を輸入する商社は、国民の安全を守るために現地を視察し、日本の風土に適合するように瓶詰めの方法などを指示するのが当たり前のことだと思うのですが、あまりカビのことを問題にすると新たな輸入障壁の問題が生じるなどと自分の責任を棚に上げ、輸入障壁の問題にすり替えて新聞に発表していました。何のことはない、商社が自分で金を出して、日本に合うように瓶詰めの装置を改良すればいいだけの話なのに。・・・儲けが減るか。 |
……… 商 品 案 内 ………
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