朝起きて外に出たら、風がなつかしさと清々しさとを感じさせる雪の匂いを運んできました。どこかの国では「木枯らし1号」などというものを気象庁が出すようですが、ここ新庄では冬の到来は雪の匂いでわかります。・・・初雪が降るのも、もう間もなくでしょう。 麹菌は、その色と性質によって、黄麹菌、黒麹菌、紅麹菌、白麹菌に分けられますが、清酒には黄麹菌が使われます。 |
麹の役割 御飯を口の中でかんでいるとだんだん甘くなりますよね。これは唾液の中の酵素(アミラーゼ)によって、デンプンが糖化されるためです。麹もこれと同じ仕事をします。 酒の主成分であるアルコールは酵母が糖分を分解して作りますが、酵母は蒸米のデンプンを分解できません。そこで麹によってデンプンを糖分に変えるのです。 つまり、麹の主な役割は蒸米のデンプンを酵母が利用できる糖分に変えることにあります。 その他の麹の役割としては、蒸米の中のタンパク質や脂肪の分解、アミノ酸やビタミンの生成などがあり、出来上がった酒の香味を左右します。 |
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麹と麹の役割が分かったところで、麹造りについて大まかに説明してみましょう。 約30℃まで冷ました蒸米を、麹室(こうじむろ・麹を造る部屋)に運び込んで、大きなテーブルの上に広げます。次に種麹をふるいに入れて蒸米の上に胞子を振り掛け、よく混ぜ、温度が下がらないように蒸米を盛って布を掛けておきます。 菌糸が伸びてくると蒸米の温度が上がりますから、頃合をみてかき混ぜ、これを繰り返しながら2日間で麹が出来上がります。 麹造りの難しさは、吟醸酒、純米酒、本醸造など造る酒によって、造り方が違うということにもあります。 部外者の私には分かるはずもありませんが、たとえば、吟醸酒用の麹に「種切りの秘術」なるものがあるそうです。 |
麹に限らず、精米から酒になるまでの各工程にこのような名人技がみられます。酒造りとは、そういう世界なんです。 まさに、酒は「できる」ものではなく、「つくる」ものなのですねぇ! そして、いい酒を造りたいという意気込みがさらなる秘術を造り上げていくのでしょう。 蔵元に、蔵人に、そして彼らが造り上げた素晴らしい酒に乾杯! |
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○家の雪囲いもすっかり終わり、部屋にはストーブとこたつも入りました。もうすぐ、白い季節です。○先日、盛岡のS君から「バイク旅行の途中、新庄に泊まるからいっしょに飲みませんか」と誘いの電話。二つ返事で楽しい時間を過ごさせて頂きました。 翌日、彼は蔵王を回って帰るとのこと。彼を見送ってからテレビを見ると蔵王は今年初めての雪。・・・無事に盛岡までたどり着けたのかなぁ? |
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『古酒屋のひとりよがり』で有名な、栄光冨士さんの大吟醸酒『特選栄光冨士』。フレッシュで香りが高く、蔵人の和を感じさせるやさしい風味です。 |
内容:大吟醸酒(新発売) 度数/16.8% 酸度/1.1 酒度/+4 米・精米歩合/美山錦45% |
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なめらかで、アルコール度数を感じさせない純米原酒。冷やであるいはオンザロックでお楽しみ下さい。新発売です。 |
内容:純米原酒 度数/17.8% 酸度/1.6 酒度/+3 米・精米歩合/美山錦64% |
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全国新酒鑑評会金賞の常連、麓井さんから生もと「純米吟醸・圓」が新発売になりました。 吟醸香の中に、かすかに生もとの香りが漂うとっても美味しいお酒です。 |
内容:純米吟醸酒 度数/15〜16% 酸度/1.4 酒度/+5 米・精米歩合/麹米、山田錦50% 掛米、美山錦55% |
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今年の全国新酒鑑評会の金賞受賞酒をそのまま詰めました。華やかな香りと喉ごしの良さは、まさに絶品です。超限定商品。 |
内容:大吟醸酒(金賞受賞酒) 度数/17.6% 酸度/1.25 酒度/+4.5 米・精米歩合/麹米、山田錦35% 掛米/山田錦40% |
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