7月上旬から続いた記録的な高温と少雨とが、つい先日からやっと衰えをみせ始めました。田圃では早稲品種の「はなの舞」の刈り取りが始まり、収穫の秋を迎えようとしています。 酒米とは その特質は、大粒である・軟質米である・心白(しんぱく)率が高いなどがあげられます。 もちろん、私達が普段食べている米でも酒は出来ますし、また実際造ってもいますが、吟醸酒や純米酒、本醸造酒などには、酒米が好んで使われます。 では何故、吟醸酒などには酒米が使われるのでしょうか。それは、吟醸酒などの美味しい酒の造り方に原因があります。 皆さんは、玄米食が身体に良いことはご存じだと思います。米は、表面に近い部分ほど、蛋白質や脂肪・ビタミン・ミネラルが多いためです。 |
話を本筋にもどしましょう。吟醸酒などの美味しい酒は、米が小さくなるまで削るため、もともと小さな食用玄米だと残った部分が更に小さくなり、扱いが大変になります。そのため、玄米が大粒の酒米を使うのです。 また、吟醸酒は低温で仕込むため、米が溶けにくくなります。そのために、軟らかい米(軟質米)である酒米が好んで使われます。 心白って何? 心白の部分は、デンプンの組織がびっちり詰まった半透明の部分に対し、デンプン組織が疎い詰まり方をしていて、光を乱反射して白く見えます。 |
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山形酒49号について 今、山形県農業試験場で期待の新品種、山形酒49号が育成されています。 吟醸酒の需要が高まる中、酒米の供給が足りないのが実情です。それは、酒米の多くが、背丈が高く倒れやすく、いもちなどの病気に弱く、刈り取り時期も遅いため農家にとって危険度があまりにも大きい米だからです。 山形酒49号は、美山錦と比べると背丈が低く、収量は多く、大粒で、心白発現も多く、玄米品質も勝るという、まさに酒米としてうってつけの米です。 山形酒49号を使った酒が市場に出るのは、再来年ぐらいになりそうですが、今から楽しみですね。 お米の名前には、ササニシキ、コシヒカリなどのカタカナを使ったものと、はえぬき、どまんなか、日本晴などの平仮名、漢字を使ったものがあるのは皆さんご存じだと思います。 |
実は、カタカナ名の米は農林水産省の試験場で育成された品種で、平仮名・漢字名の米は都道府県の農業試験場や民間で育成された品種なのです。
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頒布品 /吟醸酒720ml詰・2本化粧箱入り 頒布期間/平成6年10月〜平成7年1月まで4回 会 費/毎月3300円×4回 予約締切/平成6年9月20日 内 容/〔10月〕純米吟醸酒2本 〔11月〕吟醸酒2本 〔12月〕生吟醸酒2本 〔1月〕山廃純米吟醸2本 |
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頒布品 /各社吟醸酒1. 8L×3本 頒布期間/平成6年10月〜平成7年1月まで4回 会 費/毎月6,900円×4回 予約締切/平成6年9月30日 内 容/〔10月〕綾菊・香川県 環日本海・島 根県 末広・福島県 〔11月〕鯉川・山形県 あさ開・岩手 県 萬歳楽・石川県 〔12月〕酔心・広島県 招徳・京都府 澤乃井・東京都 〔1月〕 冨の寿・福岡県 吉乃川・新 潟県 七賢・山梨県 |
※各頒布会とも、商品発送の場合には運賃が加算されますので、ご了承下さい。 |
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10月1日より栄光冨士さんの吟醸酒・純米酒などの特定名称酒が百円ほど値上げになります。価格表がまだ手元に届いておりませんので、詳細につきましては、来月号でお知らせいたします。 |
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富田通信を書いているのはどんな奴だってんで、千葉県から女性の訪問がありました。びっくりするやら気恥ずかしいやらで、ろくに口も利けない始末・・・。わざわざおいで下さって本当に有り難うございました。 |