第83号(94.08.10)


ビールQ&A

残暑お見舞い申し上げます。・・・それにしても暑いですね! 去年のあの大冷夏のことを思うと、「暑い! 暑い!」を連発しては、バチが当たるような気がしますが・・・とにかく暑い。
 例年、富田通信8月号は『クイズ! お酒ゼミナール』ということになっておりますが、あまりの暑さに脳がすっかり溶けちまいまして、肝心の問題が全然頭に浮かびません。
 そこで今回はお休み〜ッてな訳にはいきませんので、干からびた脳ミソにビールを振り掛けながらの『ビールQ&A』と参りましょう。

Q1.飲み頃のビールの適温はどのくらい?

 それぞれ人によって好みはあると思いますが、一般的においしいと言われる温度は、夏場なら4〜6℃、冬場なら6〜8℃が飲み頃です。

Q2.上手なつぎ方のテクニックを教えて?

 初めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもふた取るな。???失礼致しました。ビールの上手なつぎ方でしたね。

 つぎ方の善し悪しは泡のでき具合にでるとか。あのきれいでクリーミーな泡をつくるには、初めはゆるやかに、しだいに勢いよく。泡が丸く盛り上がっていくように静かについでください。


Q3.飲むときに泡があるほうがおいしいってホント?

 ビールに含まれる炭酸ガスが逃げてしまったり、ビールが直接空気にふれ酸化してしまうと味が落ちる原因になります。泡はそれを防ぐためのふたの役目をしているのです。このふた(泡)がなくならないうちに飲み干すのが、おいしく飲むためのポイントです。

Q4.ビールの色はどうしてつくの?

 ビールのコク、香り、色は、ビール大麦を水に浸し、発芽、乾燥させた“麦芽"から生まれます。麦芽を乾燥させるときに熱風をかけますが、このとき麦芽中に褐色の物質ができるのです。

 ビールの色が茶色なのは、このためです。

Q5.「アイスビール」がこの夏話題ですが、アイスビールとは?

 醸造の過程でビールをマイナス4℃で凍らせて、氷の結晶(余分な水分)と雑味成分を取り除き、うまさだけを取り出す新製法でつくられたビールのことです。

Q6.ビールの話でよく出てくる言葉“ホップ"ってナニ?

 くわ科に属する植物で、和名では「カラハナソウ」と呼ばれています。このホップの“花"の部分が、ビール独特の芳香や爽やかな苦みのもと。

 このほか、泡もちをよくしたり、澄んだ色にするなど、ビールには欠かせない原料なのです。

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Q7.ビールの生まれ故郷はどこ?

 ビールの歴史を語ると紀元前4000年頃までさかのぼります。その頃、メソポタミア文明を築いたシュメール人は、麦でパンを焼き、これに水を加え自然醗酵させ、ビールをつくったという記録が残っています。メソポタミアは今でいう中近東、イラクのチグリス・ユーフラテス川沿いに栄えた文明。そこからヨーロッパ、エジプトに広がっていったのです。

Q8.最初の国産ビールは、いつ、どこで生まれた?

 明治3年、アメリカ人のW・コープランドが横浜にブルワリーを開設したのが最初。日本人では、大阪で本格的に醸造・販売を開始した渋谷庄三郎だと言われています。

Q9.ビールの泡は何でできてる?

 ビールの中のタンパク質、炭水化物、ホップ樹脂などが、炭酸ガスの気泡にくっついてできたものが泡になります。


Q10.なぜ、汚れたコップには泡がたたないのか?

 「ビールのうまさは入れ物の清潔さに比例する」とか。グラスの表面に油っ気がついていると泡が立ちにくいばかりか、せっかくのビールの香りや味が消えてしまうこともあるのです。家庭ではお湯で良く洗い、油分を落としてから、グラスをふせて自然乾燥させるのがベストです。できればグラスを冷やして飲むといっそうおいしく感じられます。



…… 商 品 紹 介 ……

出羽桜『大吟醸セット』

 日本屈指の吟醸蔵・出羽桜酒造さんの大吟醸の詰め合わせ。華やかな吟醸香と端麗な味わいには、のどが鳴ります。
300ml×5本入り  4,200円
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出羽桜『吟醸・一耕セット』

このセットのために特別に詰めた吟醸酒と、軽い味わいながら豊かな風味で好評の純米酒・一耕の詰め合わせです。

 吟醸酒は冷やして、一耕は冷や又はぬる燗でお召し上がり下さい。

720ml×2本入り  3,200円


初孫『峰の雪渓セット』

 高山植物の鳥海フスマの絵をラベルにあしらった、その名のように、すっきりとフルーティーな美山錦100%の吟醸酒のセットです。
300ml×5本入り  3,500円


初孫『しおさい物語』

 夏期限定発売の初孫「しおさい物語」が今年も入荷しました。特別本醸造の「しおさい物語」は、冷やすと一段と旨さが冴えるお酒です。
      720ml×2本入り  2,800円


…… 編 集 後 記 ……

○7月13日の梅雨明け以来、連日の猛暑。雨らしい雨も降っていません。その上、8月24、25、26日の新庄祭りに向けて、7月下旬からの連夜の山車制作ですっかりバテぎみ。

 それでも朝、窓を開けると、夏特有の乾いた冷気が、かろうじて今日一日分のエネルギーを身体の隅々まで送り届けてくれます。
 まったく、自然は有り難たいですね〜。
○暑さと疲れで中々前に進みませんが、いま、『アンネの日記』を読んでいます。井上ひさし氏のエッセイ「ある少女の二年間」という文章に触発されて。 感想は、まだ書けません。読み終えても書けないかもしれません。おそらく・・・、いや、止めましょう。ぜひ読んでみてください。


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