6月といえば六月の花嫁ですよね。ところで、旅行作家・葭原麻衣さんのエッセイに面白いことが載っていましたので、抜粋して紹介します。
「(前略)英国人は風呂にあまり入らない。多い人でも二〜三日に一度、少ない人だと二〜三週間に一度くらいしか入浴しない。
北国で蒸し暑い季節がなく、汗知らずな気候のせいだが、昔はもっとひどくて、一年に一度だけ、衣替えの月である六月にしか入浴しなかったという。
で、『せっかく一年分の垢を落としてピッカピカになったんだから何かしよう、そうだ、結婚しよう!』というわけで生まれたのが六月に結婚する風習や、ジューン・ブライド(六月の花嫁)という言葉。
ロマンティックな響きに誘われ、日本の若い女性の間で憧れの対象になっているジューン・ブライドだけど、もとをただすと結構ばっちい話なのである。 ジューン・ブライドになる人、水を差しちゃってごめん。」