あられまじりの氷雨で幕が開けたゴールデン・ウィークも終わり、一部の田では代掻きが始まりました。食卓には山で採ってきた木の芽(アケビの芽)やコゴミ、タラの芽などがならび、春本番といったところです。 |
閑話休題、話を本題にもどしましょう。5月に入り山吹の花や藤の花が咲く頃、ヤマメ釣りも本番をむかえます。春先の黒ずんだサビをすっかり落とした光輝く元気なヤマメが川を泳いでいます・・・。三度の飯よりヤマメ釣りが好きな私にとってなんとも落ち着かない季節です。 そこで今回の富田通信は酒の話をうっちゃっての「本流のヤマメ釣り」と参りましょう。 釣りの本などでは、ヤマメは渓流魚ということでかなりの山奥に行かなければいないことになっていますが、それは東京での話。北に位置する新庄では、平地の田圃の中を流れる小川にもヤマメがいます。 確かに人家の絶えた山裾にわけいって、一人ヤマメと遊ぶのも中々に趣があって楽しいものですが、今回は雪しろのおさまる5月中旬から6月いっぱいの、夏には鮎釣りでにぎわう本流でのヤマメ釣りを紹介します。 |
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本流の釣りの醍醐味は、何といっても釣れるヤマメの大きさとその美しさにあります。たぶん、川に餌が豊富にあるためなのでしょうが、30センチを超えるヤマメは珍しくありません。 ヤマメが掛かると竿は満月のようにしなり、釣糸は今にも切れそうにキューンと音をだし、ヤマメは流れに乗って下流へ下流へと下る。そこを竿を川上にたてて必死でこらえ、やっとの思いでタモにすくいとる。・・・あ〜ぁ、富田通信を書いているのがいやになりますねぇ。いますぐ川にとんでいきたい気分です。しばし、コーヒーブレイク。 ・・・気分を落ち着けて話を続けましょう。本流のヤマメの大半は私の手が合わないほどの幅広ヤマメで、渓流のヤマメに見られる体側の小判形の模様(パーマーク)がほとんど消えた、青みがかった銀色に輝くヤマメです。その美しさは、ヤマメを魚籠に入れる時に、取ってはならないものを取ってしまったような一種の後ろめたさを感じるほどです。 さて、小国川と鮭川のポイントですが、・・・それは言わないことにしましょう。ポイントは皆さん自身の目と腕でみつけてください。それもまた釣りの楽しみのひとつなのですから。 皆さんの幸運と大ヤマメに乾杯! |
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