第53号(92.02.10)

酔っぱらいジョーク

 今年も新庄は雪の少ない冬をむかえております。現在の積雪は五十数センチ。屋根の雪も趣味でおろす程度。楽といえば楽なのですが・・・。これも異常気象のせいなのでしょうか? 異常といえばバブルがはじけて出るわ、出るわ、汚職の数々。まるで世の中の価値規準がお金一色になったよう。恥の文化と言われた日本人の恥は何処に行ってしまったのでしょうか? わび、さびの心はもう無いのでしょうか?

 今回の富田通信は暗くなりがちな気持ちを引きずりながらも、角川文庫の「ポケット・ジョーク」の酔っぱらい篇からの抜粋でお届けします。

これなら確実

若い娘が言った。
「先生、先生はもちろん、どうすれば妊娠しないですませられるかご存知でしょ?」
「ああ、もちろん。それには、お酒を一杯飲むことです」
「前に? それとも後?」
「前でも後でもない。代わりに、です」

いとおしくて

 マッコイは造船所で働いている。あるとき彼のおかげで船の進水が三時間も 遅れたことがあった。マッコイが、シャンペンの瓶をどうしても離そうとしなかったのだ。

名前をしゃべる猫

 「うちの猫は、自分の名前を話せるんだぜ」酔っぱらいがバーテンに言った。 「ヘェ、それでなんて名前なんで」バーテンがびっくりしてたずねた。「ニャオってんだがね」酔っぱらいが答えた。

前払いで

呑み屋で男がバーテンにいった。
「ぼくが酒を飲むのは、何もかも忘れるためさ」
バーテンが答えた。
「そういうわけでしたら、前払いでお願いします」

錠剤はいや

 大の酒好きの食事にデザートにぶどうが出された。
「ありがとう、でも」……彼は皿を押しもどしながら言った。「錠剤になったワインは飲まないことにしています!」

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ビールでも

「かわいそうな人」親切な老婦人が酔っぱらいにやさしくいった。「ウイス キーだけが心の慰めなのね」
「いいえ奥さん」と男は答えた。「やむを得なければビールでも慰めになり ますんで」


薬石効あり

 あるご婦人が友だちに嘆いていった。
「うちの主人は、いつも酔っぱらって夜遅く帰ってくるのよ。それでわたし、 とうとうお医者さまに相談してみたの」
「お医者さまはなんていって」友だちが尋ねた
「それなのよ、コーヒーに入れて飲ませるお薬をくれたわ」
「それ、効いた?」
「ええまあね」と彼女は答えた。「彼、コーヒーを飲まなくなったわ」

婦人用

ぐでんぐでんに酔っぱらった男が、誤って婦人用のトイレにはいってしまっ た。
運悪く、ちょうどひとりの婦人が用を足している扉を開けてしまった。
「ここは婦人用よ!」とその婦人はびっくりしてどなった。

こらえきれなくてズボンの前を開けてしまっていた酔っぱらいは、うなだれ たペニスを見おろしながら、しどろもどろに弁解した。

 「奥さん、これも実は婦人用なんですが……今日は、ちょっと別の用事に 使いたいんです」

乾杯!

 ジョージのやつ、あんまりみんなの健康を祝しすぎて自分のを害しちまいや がった………



商 品 案 内

特別純米自然酒生酒 しぼりたて

『北リアスからの風』

 今注目の酒蔵、岩手県の鈴蘭酒造さんから純米自然酒『北リアスからの風』のしぼりたて生酒が限定発売されました。

 オゾン豊かな森林と北リアスの大海原に囲まれた水田の自然米に赤松大地の地下水だけで醸し出された純米酒です。

 味わいはフレッシュ&フルーティで飲み飽きしません。当店、試飲用あり。

限定品 1. 8L 2, 800円


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最上川・本醸造 『しぼりたて新酒』

 『とろり』で有名な新庄酒造最上川さんのしぼりたて新酒。軽快な飲み口の新酒です。

 500ml 600円




最上川・本醸造原酒 『生酒(きざけ)』

 アルコール度数19度。甘めで口当たりが大変いいお酒です。オンザロックでもいけます。

720ml 1,160円



『吟醸酒誕生…頂点に挑んだ男たち』
篠田次郎著 実業之日本社 定価1,500円


 お酒ではありません。本です。長年、日本吟醸酒協会会長をつとめてこられた篠田次郎氏が、明治40年から昭和13年まで16回にわたって開催された「全国清酒品評会」を舞台に繰り広げられたロマンを描いたものです。

 ここから吟醸酒が生まれました。吟醸酒が世に出たのは、誕生後、なんと60年も経てのことです。

 この小説を読むと、衰退傾向にあった日本酒業界の中から、吟醸酒が躍り出た理由の全てがわかります。
 なお、書店店頭での販売は2月10日ごろからになると思います。当店でも10冊購入しますので、興味のある方はお申し出ください。定価にてお分けいたします。

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