深説「酒池肉林」 深説「酒池肉林」 |
酒の池、肉の林で、飲み放題、 食い放題の形容です。徹夜の豪 遊を、中国式の大袈裟な形容をしたのではなくて、本当に酒の 池、肉の林を作ったという歴史的事実に基づいた話からきています。 中国の歴史で、暴君の見本として、夏(か)の桀(けつ)王、殷(いん)の紂(ちう)王の二人が挙げられ、これを合わせて桀紂(けつちう)と言います。この二人が共に酒池肉林を実演しました。 また『広辞苑』で「酒池肉林」を引いても、豪奢をきわめた酒宴、とでています。 さて、少し酔いもまわったところでいよいよ、深説のほうに話を進めましょう。「酒池肉林」とは、前記のとおり、飲み放題、食い放題のことなのですが、なおもその史実を調べでみますと、肉林という言葉の中には、その語感の如く、さらに淫らな意味も感じられるのであります。 実は、前に書いた殷記の言葉には続きがあるのです。 以レ酒為レ池 懸レ肉為レ林 使三男女裸相二逐其間一 為二長夜之飲一 | |
桀王は酒の池とご馳走の林を造って、その中へ三千人の男女を裸にして入れ、自らは愛妾、末喜(まっき)と共に高楼に登り、酒を汲みながらこの歴史に残る形容に絶した一大淫劇を見て楽しんだのです。まず、合図の一の太鼓が鳴ると、裸の男女は先を争い酒の池の中へ首を突っ込み大いに飲むことによって、王に忠節を尽くすのです。次なる二の太鼓は恐るべき盛典の合図、酔った裸の男女が、ご満悦の王と愛妾の眼前で世にもすさまじき野合をはじめるのであります。 (あ〜、そんな暴君に仕えてみたいなぁ〜・・・。かあちゃん、ゴメン。) これによって夏の国、439年の歴史は桀王を最後に幕を閉じ(紀元前1766)後世に「酒池肉林」なる熟語を残すことになるのです。 |
世の女性の皆様、ごめんなさい。あ〜、酒が怖い・・・エヘ。
商 品 案 内
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