本醸造酒って何だべ? 前置きが長くなりましたが、気を取り直して本題に入ることにしましょう。 |
どうです? わかりましたぁ? 酒屋の私が読んでも分かったような分からないような、酒が旨いのか旨くないのか???。 そこで、あえて私の独断と偏見での本醸造酒の定義。「本醸造酒とは、まず純米酒を造り、酒をしぼる直前に、醸造用アルコールをちょっとだけ入れて造った酒。香味は軽快そのもの。味と財布と相談すれば、超お買い得品。ついつい飲み過ぎる点からいえば、不経済酒? 私の晩酌用の酒。冷や良し、燗また良し。また息が酒臭くならないのでナイトキャップとしても、どうぞ。」 もっとも、酒にアルコールを入れる技術は、かなり昔からあったようです。「柱焼酎」といって、酒のもろみの醗酵がうまくゆかず、そのままでは、貯蔵して夏を越せそうにもないときなど、焼酎をまぜて酒の腐るのを防いだのです。 |
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つまり、酒にアルコールをジャブジャブ入れて酒をのばし、さらに、アルコールをあまりに入れ過ぎると酒の味が薄っぺらになるので糖類をいれて味を濃くして・・・。俗にいうアル添酒、三倍醸造酒の登場です。 こんなことを書くと、「なんだ、お前はアル添酒のかたをもつのか。」などといわれそうですが、あえて誤解を恐れずにいうならば、必要最小限のアルコールの添加は、酒の風味を軽やかにするというメリットがあるのです。 |
たとえば、晩酌には本醸造酒、月や雪を友としてしみじみ呑む時には純米酒、ひさしぶりの親友との語らいには吟醸酒、といった具合に。 蛇足ながら、本醸造酒、純米酒、吟醸酒の中には、えっ、これがと思わず首をかしげたくなるような酒もありますので、くれぐれもご用心のほどを。 最後に、人生を豊かにするような、旨い酒との出会いを祈って・・・乾杯!
富田酒店お薦め本醸造酒
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