二日酔いの素人療法 今回の富田通信は、不幸にして二日酔いにとりつかれた場合の素人療法を、佐藤信著「酒を楽しむ本」から抜粋してみました。 二日酔いの素人療法 「大豆一升を煮てその汁を飲み、吐けばなおる。タニシの肉と納豆とネギをいっしょに煮て汁を飲むとよい。 熱湯で数回うがいし、あるいは数回顔を洗い、髪を数十回くしけずるとさめる。 スイカ、はすの実、ぎんなん、砂糖、丁子などは、いずれも酒毒を消すのに役立つ。 |
じゃこう、どじょう、たらなども酒をさますし、しじみもよろしい」 二日酔いの苦しみだけは今も昔も変わらないとみえて、これら先人の知恵のなかには、現代の知識でも立派に説明のつくものが多く、教えられるところが大きい。 さて、現代ではどうであろうか。 市販されているビタミン剤、あるいは肝臓薬をのむことは誰でも知っている。 最近、果糖を体重1キログラム当たり、2グラムの割合で、静脈に点滴注入すると著効を示すことがわかった。果糖は経口的に与えても効果がある。 したがって、果物、蜂蜜など果糖を多く含むものをどしどし食べることだ。ここで思い出されるのは、「柿を食べると酔わない」「柿を食べると酔いが早くさめる」などという昔からのいい伝えである。長い経験から取得されたものとはいえ、先人の知恵も立派なものである。 |
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運動するために必要なエネルギーが、アルコールを燃焼させることによってまかなわれると考えれば理屈に合う。そこで軽度の運動、あるいはぬるま湯につかる、あるいは髪を洗うことなどが
有効であろう。そしてこれらは、思ったよりも心理 的に好結果をもたらすだろう。 二日酔いに苦しんでいるとき、もし迎え酒の味を知っている人ならば、のどから手が出るほど飲みたいと思う。そして、たとえ一口のウイスキーでもすするならば、ぐっと気分が快方に向かい、グラス1杯か2杯のウイスキーを空ける頃には、苦痛のあぎとから全く解放されたと感じるのである。 |
もう一つは、心理的な効果である。二日酔いにかかった人は例外なく後悔のホゾを噛み、極端な自己嫌悪、あるいは自己不信、そして劣等感に悩む。昨夜の行動に嫌悪を感じ、むだな金を使ったと悔やむ。こうした心理は、迎え酒によって消滅し、再び高揚感、解放感をとりもどすのである。
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