スピリッツってなに? 今回は、私の独断と偏見で暑気払いにうってつけの、ハードボイルドの香りが漂うジンと、なぜか海賊を連想させるラムとを取り上げたいと思います。 ジンは無色透明、さわやかな風味をもった酒です。 ジンの生まれ故郷は、オランダ。1660年、ライデン大学の医師シルヴィウス博士が薬酒として開発したのが起源です。博士はアルコール液に、ジュニパー・ベリー(杜松の実)を浸漬して、解熱剤として薬局に販売させました。名称も、ジュニパー・ベリーのフランス語、ジュニエーヴルにちなみ、ジュニエーヴル・ワイン。 |
しかし、皮肉なことに、そのさわやかな香りが人気を呼び、むしろ酒として飲まれるようになりました。そしてイギリスに渡り、17世紀の末から18世紀にかけて大きな発達をとげ、名称もジュニエーヴルがイギリス人のあいだで縮まってジンと変わっていきました。 オランダのジンは、ジュネヴァと呼ばれ、昔ながらに、単式蒸留機のみを使用して造られているため重厚な風味が特徴となっています。 ○飲み方 ジンには、ストレート、オンザロック、カクテルのベースと、いろいろな飲み方があります。カクテルベースとしては、香味の軽いロンドンジンタイプのものが特によく使われます。ジンベースのカクテルで最初にあげなければならないのが「カクテルの王様」マテニーです。ジンとベルモットを好みの割合(ふつう、2対1から15対1の間)に混合してオリーブを添えてつくります。この他、トニックウォーターで割ったジントニック、レモンジュースと砂糖を加えて炭酸水で割ったジンフィズ、ライムジュースを加えたジンライム、などが代表的です。 |
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※ジンライムとギムレットの違い ジンライムは、グラスにジンとライムジュースとを注いでかるくステア(かきまぜる)してつくりますが、同じ材料をシェークしてカクテルグラスに注ぐとギムレットと呼ばれるカクテルになります。 ラ ム ラムは、カリブ海の島で生まれた、さとうきびからつくるスピリッツです。タイプによって、色・香・味が異なりますが、甘い香りと独特の風味が特徴のスピリッツです。ふつう、さとうきびの絞り汁を煮詰めて、砂糖の結晶を分離したのち、残った糖蜜を醗酵、蒸留してつくられます。しかし、さとうきびの絞り汁を、そのまま水でうすめてつくることもあります。 さて、ラムの始まりは、16世紀の初め、あるスペイン人探検家がプエルトリコ島でつくったものだとも、17世紀の初め、イギリス人がバルバドス島でつくったものだともいわれます。 |
遅くとも17世紀にはつくられるようになり、カリブ海の島々へ広がり、この地方では、酒といえば、ラムというほど飲まれています。また、イギリスの海軍をはじめとする水兵たちに好まれています。 ヘビーラムなど特に、ストレートかオンザロックでも飲まれますが、ふつうライトタイプのホワイトラムなどはカクテルベースに使われます。ラムは、香りが甘いですから、当店でも扱っている清涼飲料水のシュウェップス(各種100円)で割って飲むととっても美味しいですよ。 ぜひ一度、お試し下さい。 | |
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毎年、渓流釣りが解禁になると、小生の頭の中はヤマメのことでイッパイ。なにせ、自宅からバイクで10〜30分の距離に素晴らしい場所がたくさんあるのですから。 今も、事務室の壁一面に貼ってある5万分の1の地図を眺めながら、明日はどこに行こうかと思案中です。 | |||||||