第14号(88.14.10)

ワイン入門(フランスワインの巻)

フランスワイン

前回のドイツワインに続いて、今回はフランスワインのことを簡単に書いてみたいと思います。

 フランスワインはドイツとは違い、料理を楽しむためのワインです。

 以下に、ごく大雑把なフランスの地方ごとのワインの特質と品質分類を書いてみましょう。

フランスワインの地方ごとの特質

 以下に、ごく大雑把なフランスの地方ごとのワインの特質と品質分類を書いてみましょう。

○ボルドー

 生産量はフランス第一の地方。メドック、グラーブ、ソーテルヌ、サンテミリオン、ポムロールどの地域にわかれます。このうちグラーブは辛口の白の大衆ワイン(実際 は赤も多い)、ソーテル ヌは甘口の白として知ら れていますが、それ以外は赤中心です。大量の中級酒を産出しますが、メ ドックに赤の銘酒が多くあります。いわゆるシャトー・ワインはボルドーものです。

○ブルゴーニュ

 ボルドーと並ぶフランスワインの代表的産地。シャブリ、コート・ドール、マコン、ボージョレ地域などにわかれます。全体の生産量はボルドーに比べて著しく少量です。上記地域中、コート・ドールに赤白の銘酒が集中しています。シャブリは辛口の白、ボージョレは若く飲みよい赤で有名。マコンは赤もありますが白も多くあります。一般に赤のボルドー、白のブルゴーニュとよく言われますが、赤が悪いわけではありません。

○シャンパーニュ

 シャンパーニュ地方の発泡性ワインで規定にパスしたものは、シャンパンと呼ばれます。第一級のシャンパンは、きめのこまかな泡立ちといい、その華やかさといい、まさに絶品です。

○ロワール

 赤もありますが、一般に若く新鮮で、辛口の白が売物。かなりの生産量があります。

○アルザス

 新鮮な白が中心。ドイツワインに似ていますが、辛口のワインです。

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○ローヌおよびプロヴァンス

 例外の白とロゼがありますが、赤が中心。比較的価格が安く、濃厚な味を持つとされています。

○ラングドックおよびルーション

 例外をのぞいて、ほとんど大衆用の赤。

フランスワインの品質分類

 フランスワインには、ドイツワインのようなビンの中のワインその物の品質を示すようなワイン法はありません。そのかわりフランスでは、ワインの生産管理およびその原料であるぶどうの栽培管理に関する法律や政令がたくさんあります。以下にフランスワインの品質分類を書いてみましょう。

ヴァン・ドウ・クーパージュ(原産地無記名ブレンド・ワイン)

 産地に関係なくブレンドしたワインで、メーカーの商標名で売られています。

ヴァン・ドウ・ペイ(地酒
ラベルにその産地名と地酒保証マークがつけられていて、産地名がこのワインの名前となります。

 フランス人が日常酒として常用しているのは、上記のヴァン・ドウ・クーパージュか、ヴァン・ドウ・ペイです

V.D.Q.S.(上級指定ワイン)

 ラベル上にV.D.Q.S.の保証マークがあります。後述するA.C.ワインより若干規定がゆるやかで、ひとつの呼称をえるために必要とされる総合的な品質と伝統を持たない地域のワインです。

A.C.ワイン(原産地管理呼称ワイン)

 フランスワインの中では最高クラスにランクされるワインです。ラベル上に“Appellation Controlee"(アペラシオン コントローレ)の文字と原産地名があります。一般にこの原産地名が、地方名、地区名、村名と区域が狭くなるほどワインの品質が良くなることになっています。



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お詫びと訂正

 富田通信第13号の‘お知らせ’のコーナーで、「出羽桜美術館をご覧の際は蔵見学も併せてどうぞ」と書きましたが、後から問い合わせたところ、「蔵見学は、おことわりしている」との話でした。ご迷惑をかけた皆様には、大変もうしわけございませんでした。お詫びして訂正させていただきます。

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E-mail:tomita@vega.ne.jp ->メール