第9号(88.07.10)

ビールあれこれ

 いよいよ夏本番!ビールの季節。そこで今月号は、ビールをよりいっそう楽しむためのビールあれこれ。


ビールの美味しい飲み方

 湯上がりに冷えたビールでのどを潤すというのは一日の疲れを忘れさせてくれるほど美味しいものです。ビールの苦味とさわやかなのどごしは、適度な食欲をそそり ますし、ビールの中に含まれている4度前後のアルコール分は血液の循環をよくする働きがあります。

 ビールを美味しく飲む一番のコツは冷たく冷やし、ビ ールの気が抜けないうちに、一気に“グィー”と飲みほすことです。夏なら7〜8℃に、冬ならば8〜10℃に冷やすというのが美味しい温度です。急にお客さまが見えて、冷えたビールがないときは、ポリバケツなどに氷水をつくり、ビールを冷やすと15分ぐらいで冷えますし、冷蔵庫に入れる場合も、びんを水でぬらしてから入れると冷えるのが早いものです。ぬるいビール同様、冷やし過ぎて泡が立たないビールもビール本来のうまさが味わえないので注意したいものです。

 ビールのグラスは日本ではタンブラーかジョッキですが、ビールが好まれているドイツでは銅製のマグとか陶器のジョッキとかいう楽しいものがあります。
 ビールの泡はビールの炭酸ガスの放散を防ぎ、いつまでもフレッシュな味を保つ役目をしています。ビールをタンブラーに注ぐときは、グラスは立てたまま、やや上からある程度勢いよく注ぎ、半分くらい注いだら泡を見ながら注ぐ速度をややゆるめ、びんをグラスに近づけて静かに注ぐようにします。よく泡を立てないようにグラスを斜めにして注いでいるのを見かけますがよくありません。泡は全体の20〜30パーセントくらい立てて注ぐのが美味しいといえます。泡のふたを残すように飲みほしては注ぎ、飲みほしては注ぐといったように、冷たさやホップの苦味が抜けないうちに飲みましょう。
 ビールの注ぎ足しはせっかくの冷たいビールがなま暖かくなってしまうばかりか、泡だちはなくなり、ガスが逃げてしまって、ビールの美味しさが失われます。また、グラスに油気があると、泡が立たないうえに早く気がぬけてボケた味になりますから、グラスは洗剤でよく洗った後、ゆすぎには熱い湯を使い、そのまま伏せて乾かした清潔なものを使いましょう。

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ビールのきき酒の仕方

 ラガー、ドラフト、モルト100 %、ドライ、輸入ビール等など、昨今私達は実に様々なビールを口にすることが出来るようになりました。そこでビールのきき酒の仕方を以下に紹介しましょう。

(1)準備
 グラスは無色透明なものを用意します。当然きれいに洗ったものでなければいけませんが、ビールの場合は、グラスに油分がついていると注いだとき、すぐに泡が消えてしまい、本来の泡持ちを見られませんから、とくに注意してください。きき酒をするビールは10℃くらいに冷やしておきます。

(2)手順
(a)まず、ビールをグラスになみなみ注ぎます。この時、ビール7分、泡3分となるよう注ぎ方を調整します。
(b)泡立ち、泡もちを見ます。一般に、きめ細かく、泡もちのよいものが良いとされています。
(c)色を見ます。色はビールのタイプによって違いますが、普通のビールの場合には、輝きのある黄金色がよく、赤みがかったものは劣化しています。
(d)香を見ます。普通のビールの場合は、フレッシュなホップ香と麦芽の香、それに酵母による醗酵香が快いバランスを持つのが良いビールです。

(e)口に入れて、香味、のどごしを見ます。ビールは、他の酒とちがい、きき酒であっても、飲み込んでのどごしを見ないと本当の味がわかりません。
また、清酒やワインのように口にしばらく含んでいないで、すぐにぐっと一気に飲み込みます。口にためておくと、苦味で本当の旨味がわからなくなります。

 普通のビールの場合には、ホップの苦味が十分効いて、なおかつ苦にならず、あとに残らない、ドイツで言う「・エーデル・ビター・(高貴な苦味)」が良いとされています。炭酸ガスの爽快さも大切です。気の抜けたようなもの、逆に他の味をこわしてしまうほど強いものはよくありません。

ビールとニンニクがピラミッドを作る?

 エジプトのピラミッドをつくったのは、ビールとニンニクだという説もあります。奴隷たちは、炎熱の砂漠で重労働をさせられたわけですが、体力の消耗は非常に激しかったに違いありません。支給されるビールが、のどをうるおし、活力を与え、またニンニクが強精剤として、このうえない食べ物であったと言われています。

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ビールのおつまみ集

まぐろのソテー

 表面を強火でソテーしたら、しょうゆと青じそを手早くからめて出来上がり。
材料(4人分)
まぐろ1さく(200g),玉ねぎ1/2 個,青じそ10枚,白ごま大さじ1,しょうゆ,塩,コショウ,サラダ油各少々
作り方
(1)まぐろは一口大に切り、かるく塩、コショウをふる。
(2)玉ねぎ、青じそはみじん切りにする。
(3)サラダ油でまぐろをさっと炒め、玉ねぎとしょうゆを加えてからめ、仕上げに青じそを混ぜ合わせて白ごまをふる。

枝豆の甘辛煮

 昔ながらの夏のお惣菜。豆はもちろん、さやにしみた甘辛い煮汁がまた美味。
材料(4人分)
枝豆(さやつき)200g,だし汁1カップ,しょうゆ,砂糖各大さじ2,塩適宜

作り方
(1)枝豆は塩をふってよくもんだあと、水洗いし、水けをきる。
(2)鍋に、だし汁、しょうゆ、砂糖を入れて煮立て、枝豆を入れて汁けがなくなるまで弱火で煮、そのままおいて味を含ませる。



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