蟻のつぶやき

毎月アリンコがつぶやきます、
ブツクサと・・・。
蟻のように小さな存在のアリンコの、
つぶやきなんて、
みんなに聞こえるかなぁ〜。
2006年 12月
鼓動アリ

人間成長すると、
どうしても親を批判的に見てしまうことってあるよね、
そんで、嫌いになってしまって・・・。
アリンコだって、父を好きになれなかったさ、
父から見たらアリンコなんか、
出来損ないに見えたかも?
そんな感じだった・・。
でも、ある太鼓打ちの言葉に打たれてしまった、
「和太鼓ってみんな好きだよね、なんでだかわかる
それは、母さんのおなかの中で太鼓のリズム聞いてたからだよ」
そうだよなぁ、
自分が母さんのおなかの中に入ったとき、
きっと、父だって喜んでくれたはず、
でなけりゃ、今の自分なんて、ここに存在しないよなぁ。
2006 11月
歌アリ

アリンコがパソコンなんとか覚えて、
ホ-ムページも作って・・・。
そんな時、
ある歌手だと言う方より、
蟻人形見たってメール頂いた、
お友達になって、
「歌聞きたい」ってメールしたら、
テープ送ってくれた・・。
メールのやり取りをしていて、
最初は男性の方とばかり思っていたのに、
歌聞いてビックリ・・、
今まで聞いたこともないような、
美しい声の女性歌手だった・・・、
アハハ、たまげた、
その声に妖精をイメージしてしまった、
夢中で作ったのが歌アリ・・・。



2006 10月
童心アリ

童心必要にアリ・・。
これ、アリンコが勝手やってる言い訳かな?
えへへ・・。
時間があると、模型飛行機なんか飛ばしてるアリンコ、
でも、こんな大人いてもいいんじゃない、
子供のように遊ぶことって必要だよキット、
心の、心のリフレッシュ、
大人の世界は、いつもトゲトゲしてるから・・・。
子供達は大人の背中見て成長してるように見えるよ、
正面で立派なこと言っても、
子供達、ほんとに聞いてるかな??
じっと背中だけ見てるんじゃないかな?
大人の背中って大切かも・・・。

2006 9月
工房

あるリポーターの方が取材に来られた時のこと・・。
一応蟻人形に関する取材も終わって、
リポーターの方が、
「それじゃ工房の方に案内お願いします」
ちょっと言葉に詰まってしまった。
「あのー、今立ってるとこが工房になるんですけど・・」
そりゃそうだよなぁ、
こんな狭い玄関兼廊下の片隅が、
工房だとは誰も思わないだろう。
まだ家内からは、
アリンコのやってること、
芸術とは認めてもらってないもので・・・、
工房までは手が回らないのが現実。
このことをお話して、
リポーターの方と二人で大笑い・・。
実際、蟻人形の材料とゴミとの区別が、
家内にはまだつかないらしい、
家内から材料守るのが難しい・・。
また、冬はもっと惨め・・、
ストーブのある部屋で木など削っていると、
ゴミになるとのことで、
寒いところに追い出される、
家内きれい好き、
あ〜〜〜〜、工房欲しいなぁ〜。

2006 8月
想い出アリ

夏が来ると思い出す・・・。
小さな頃、祭りの日が来るのは楽しみだった、
ちょっぴり小遣いももらえたし。
祭りの山車追っかけ回して・・、
そこに、同級生が祭りの衣装に着飾って、
お父さん達といっしょに山車引いてて・・、
フッと、自分のズボンの膝小僧が破れてるのに気が付いて、
ちょっと恥ずかしくなって、
急にあたりキョロキョロ見回して、
誰もアリンコのこと気にしてないのに安心して・・・・。
アリンコ ものすごく腕白だったんで、
母さん、
アリンコのズボンなんか買いたても、
繕う時間もなかったんだなぁ〜、

母さんいつも働いていたもんなぁ〜。



2006 7月
天意アリ


物質の根元は、
糸が振動している世界なそうな・・、
そんな記事が新聞に・・・。
ん・・??
その糸もっと細かくしちゃったら・・、
結局、質量も何もない無の世界。
じゃ、何が存在するわけ??
意志か・・??
意志の世界か・・??
そう考えると、理屈に合うなぁ〜。
2006 6月
トラウマ

アリンコにはトラウマがある、
字である、非常に汚い字しか書けない。
青春まっただ中の事件がきっかけで、
字を書くことが嫌になった。
高校の時代、
ある授業中にその出来事が起こった。
先生より回答を黒板に書くことを命じられた、
回答は正解であった・・。
しかし、先生の一言が人生を変えた。
「字の上手下手は問わない、
しかし、これはひどすぎる」
目の前が暗くなった、
みんなな笑ってる、
密かに心寄せる彼女も笑ってる、
もう駄目だ・・・。
当然、就職も、
なるべく、字を書くことと、縁がなさそうな職業を選んだつもり、
しかし、その職業、
毎日が書類の山、
え〜〜〜、
こんなハズじゃなかったのに・・・。
しかし、家庭の事情で、
その職業から現在の職業に・・・。
気楽だった・・。
でも、またまた人生の皮肉・・、
作家の仲間?あはは、
本なんか出しちゃったから。
自分の本に何か書いてと、求められる、
まったく冷や汗ものだ・・。
あいだみつお先生の字には慰められたなぁ〜、
でも、もともとは、あの先生書道の達人だって、
「ぎゃははー、なによそれ」
アリンコ字が下手だとみんなにわかると、
逆に、書かせられちゃうのかな?
ほんとは、PCでしか書きたくないのに・・、
人生とは、皮肉に満ちてるもの・・?




2006 5月
夢アリ


人生、よく山道だって言うけど、
まったくそうだよなぁ〜。
その山道って、ゴツゴツとした岩だらけ、
そのまま下向いて進み続けたら、くたびれちゃうよ、
たまにはさ、
立ち止まって夢でも見ようよ、
きっと夢からエネルギーもらって、
明日も元気で進めるよ。
ああもしたいこうもしたい、
夢が現実になることってあるよキット、
夢を見るって、楽しいことさ・・。



2006  4月
こだわりアリ

いつも売られてる物見ると、
「これ、安い高い?」
ちょと待ってよ・・、
自分でそれ作ってみなよ、
「自分には作れないよー」
結局は簡単に作れやしない。
物をこだわりまくって作ってみると、
物を作ってる他の人のすごさがわかってくる・・、
わかってくると物を大事にしなければと思う。
結局物を作ってみるってことは、
他の人の痛みを知るってことなんだなぁ、
最近つくづくそう思うようになった、
物を心を込めて作ってみることって、
大切なことなんだなぁ・・。





2006  3月
雪かきスコップ

雪国では3月ともなれば、
誰しもが目の前に迫った春を意識し始め、
心も何となく軽くなる。
冬の間、雪かきに活躍してくれたスコップも、
多くはボロボロになってしまっている。
除雪とは何の喜びもない作業・・、
ただ、ひたすら天よりの試練に耐えるだけ、
喜びもない単純な作業、
農作業ならどんなものに育つか楽しみもあるのだが・・、
春になれば消えてしまう雪、
無駄な作業と言えばこれほどのものはないと思う。
そこで作業中色んな思いが自然に頭の中に浮かぶ、
遠くに離れていった子供のこと、
若かりしころの想い出・・・。
冬の間握りしめた雪かきスコップの柄には、
使った人の人生模様が汗となって染みこむ。
でも壊れたスコップはタダのゴミ、
他に使い道などありゃしない・・、
多くの人々の人生が語り継がれることもなく、
忘れ去られてしまうのと同じように・・・。
フット気が付けば、真に勿体ない話である、
ただのリサイクルなどといった次元の問題ではなく、
使った人の、長い人生の想い出までもゴミとして・・、
いっしょに捨ててしまってなるものか、
そんな思いに取り憑かれてしまった。





2006 2月
苦労アリ

配達に行った先のおばあちゃん、
「お茶飲んでけー」
お茶をご馳走になりながら、
話は目の前を流れる最上川の、
おばあちゃんの昔の想い出話になって・・、
おばあちゃんが、ボソボソ話し始めた。
「わだしなんかよ、兄弟多いもんださげ、
親よ、みんなば食わせでいがんねもんださげ、
わだし奉公さ出さっでよ、
ほんて、おしんよりひどがったなぁ〜。」
茶の間の仏壇の上には、軍服を着た少年兵の遺影があった、
旦那様の戦死した兄だそうな・・、
旦那様もまた同じような境遇だったと言う・・。
生活にあまり恵まれたとは言えない僻地の炭坑のあった村、
こんな話はザラに聞く・・。
一時は社会が冷たいと、
すねかけた自分が、
恥ずかしくなるような一瞬でもある。
土下座して、
「よく耐えて生きて来れましたね」
と賛辞を送りたいが、そんな勇気もない・・。
しかたがない・・、
せめてこのような方達の使い古しのスコップの柄を頂いて、
心を込めて蟻人形作ろう・・・、
雪かきしながら昔を思い出してるんだろうなぁ、
そんなこと思いながら・・。


いがんね(いけない) ほんて(ほんとうに)


2006 1月
始めアリ

時間の経つのって、早いよ、
早すぎるよ、
あっという間に一年。
やっぱり、元旦にはしっかり計画と決意を・・。
わかっちゃいるんだけどなぁ、
今年の一年は、来年の一年のために、
その位でちょうどいいみたい。
時間、
ほんとにもったいないよ。

200512月


鈴アリ

頭を飾る冠も無く、
大勢の人を喜ばせるにも財も無く、
人を動かす知識や学も無く、
広い世の中から見たら、
蟻のような存在の私・・・。
何かみんなのお役に立とうと考えたって、
何も出来ないと思っていた。
それが、蟻人形作っていて、
ふと思った。
「ちょっとまてよ、
夢って、重さもないし力もいらないし、
金もかからんじゃないか?」
そう気が付いたとき、
玩具のスノーモービルに乗った、
蟻のサンタクロースを作っていた。
もしかしたら、夢、プレゼントできるかもしれない・・。
完成したとき、
蟻のサンタクロースの右手が、
ガッツポーズになっていた。
蟻サンタよ、みんなに夢運んでくれ〜〜。




2005年11月
アリは有りにて小さき蟻にアリ
心深きところの遊びにアリ
言葉の洒落にアリ


アリンコは芸術や文学や教育に、
専門知識は持ち合わせていません。
でも、心にいろんなものが溜まってくると、
結構苦しいもの、
だから、吐き出すしかない・・。
でも、
エッセイなんて言ったら、大袈裟だし、
詩なんて言ったら恥ずかしいし、
じゃいっそ、戯れ言にしよう、
それも、ふざけた調子の掛詞にすれば、
照れ隠しにもなるし・・・・。
それに、
アリンコの言葉気に入らない方には、
アリの言葉に蟻の字を入れてもらえたら、
所詮、蟻のように小さな存在のアリンコの言ってること、
気にしないでね、
の意味にも取ってもらえるのでは?
そう思ったしだいで・・・。
でも、本人は、
結構まじめでして、
心が叫んでまして・・。

ん、蟻の叫びか・・・。



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