我が家には現在家族として猫が三匹いる、
近所の人が地獄から天国と表現する猫が二匹、
後一匹は何にも苦労というものを知らない猫一匹、
まさしく おぼったま 男の子 うちで産まれた子である。
どれもアリンコの心をつかんでしまった猫、どれもそれぞれに可愛いもんである。


チャチャ

まず猫を家族にするきっかけになった猫を紹介しなければならない。
名前をチャチャと言う、いつ産まれたか捨てられたものか、勝手に家出をしてきた子かもわからない。
私と知り合うまでご近所の作業小屋などで、お世話になっていたみたいである、ただ野良と言っても変に人気があったみたい。
ところがある時、お世話になっていた作業小屋でそそうをして追い出された。
この猫には、こんな話もある、
ある時自分が産んだ子を、安全な場所に移そうと思ったらしく子供をくわえていた、途中何かに驚いたらしく、口を開けてしまった、運悪く子供は側溝の中に、見ていたご近所の方も、増水した側溝どうしようもなかった。
いつまでも側溝を見つめ泣いていたと話してくれた。

この猫が私の目の前に現れたのは、十年くらい前である
白猫を伴って現れた。
チャチャは見た目ボロボロだった、フラフラの状態だった、何気なく白い猫に声をかけてしまった。
そん時なにを言ったのかは思い出せない、白猫が必死に私に何か訴える、何か私の心の中に入ってきた。
二匹にミルクをやった、ちょうど六月頃だったと思う、それからは毎日私の前に現れるようになった、チャチャも元気になってきた。
やがて冬が近づき、私は段々にこの子達が心配になってきた、こちらの冬は厳しい、野良猫が生きていくにはあまりにも厳しすぎる、決心して白い猫をうちに入れた。
チャチャはあまり馴れ馴れしくなかったし、見た目があまりにもボロボロ、白猫にはファルコンと名付け家族になってもらった。
問題はチャチャであった、雪が降り始めの頃こんどは、どこかで育てていたのだろう、子供一匹を伴って現れた、おーマイガッド・・・。
猫でこんなに悩んだのは初めて、でも命助けたい、でもうちにはチンチラもいるし、猫そんなに飼えないよー。
助けの神、ご近所に住む親戚のうちで、ネズミの被害に悩まされていた、もうなんとか口説き落として、二人とも家族にしてもらった。
めでたし・・・と言いたいところ、チャチャ、子供が大きくなると子供との折り合いが悪く、うちに戻ってきてしまった。
いくら連れ戻しても、私より先にうちに着いてるしまつ、
「おまえいったい何なんだよー」三食昼寝、こたつにロースハム、いったい何が不満で?後はご覧のとうり、これってめでたしか・・・?


ファルコン
可愛い白猫、金目、銀目、男の子。
子供好き、チャチャが産んだ子アララを、チャチャに代わって、おっぱいしゃぶらせてた。
チャチャはある程度子供が大きくなると、ほうりっぱなし、ワガママ、代わってファルコンがあやしてた、まるで人間のように子供抱いて。
チャチャが一匹だけ産んだ子アララを、面倒見てた、母に代わって、こんな猫見たこと無かった。
でもアララも事故で死んだ、庭に倒れてた、まだ大きくなる前に。
チャチャが又妊娠、またどうせ一匹だろうと思ってたら三匹、もう何でおまえはこっちの思い道理になんないんだよー。
でも二匹は里親がすぐ現れて、よかった、一匹はうちに、アララが死んでファルコン寂しいだろうと思って。
リッチと名付けうちの家族に、案の定ファルコンの父親ぶりには感心。
でもその子供好きが仇となった、リッチを守って道路に飛び出し事故死・・・。
泣いた、泣いた、アリンコも家内も、でも思い出残った、仕草の一つ一つまで・・・・。


石松
石松と言っても、ガッツ石松さまから名前をいただいたわけではない、男の子である。
そ、森の石松そのもの、片目である。
四年ほど前、アリンコが死ぬかと思うほどの体調不良に見舞われていた頃、
この黒猫、ほんとのボロボロ、毛は抜け、フラフラ、もう誰の目から見ても長くはないと見える状態で我が家に姿を現すようになった。
こんな猫誰も面倒なんてみてくれるはずも無かった。
でも彼の存在は知っていた、もう何年も前から、たくましく生きてきた猫、でも最後の時が近いように思えた。
こともあろうに、私の奥様助けてしまった(不思議な人)。
でもアリンコこんな体調不良の時、それに我が家には、リッチとチャチャがいるじゃないか。
まったく何考えてるんだよー。
一冬は外で過ごしてもらったものの、あまりの素直さに家族になってもらった、今ではかけがえのない家族。
でも不思議、こんな見た目の悪い猫、店のお客さんに人気があるのよねー。
それに人間の小さい子供が好きみたい。
ここに来る前なにがあったのか、想像はつくけど、我が家の敷地より外に行くことは、ない・・・。




こんな所で、小さい猫捨てたって、生きていけるわけ無いじゃないか、生きたとしても地獄のような生活が待ってるだけ、雪だって多いとき2mも降るし、悲しみを他の人に押しつけないでよー、うちの猫は運が良かっただけなんだよー、悲しい運命の猫増やしたくなかったら、避妊手術して、お願い。
チャチャとファルコン
うちのおぼったま リッチ
ファルコンの笑顔
石松
ねー抱っこしてよー
ファルコンとチャチャ
ファルコン リッチ チャチャ
アララをあやしてるファルコン
抱っこさえしてれば、満足な石松、
この顔で、すごい甘えん坊。
お母ちゃんが大好き。
戻るアリンコの巣
リッチは、寝るとき枕を使う、
夜は、アリンコの腕枕。
曲ーお月見ねこ物語
銀杏の葉、紅葉の葉のイラストは、
素材の小路様よりお借りしたものです。
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このページは、2002年に掲載いたしました、
現在は、我が家の猫たん達は、みんな天に旅立ちました、
想い出としてこのページを残します・・。
たとえ一匹の野良猫でも一つの命です、生きてきたドラマをもっています、動物を優しい目で見て頂けたら幸いです。